【流行りのバランスボール体幹】不安定な状況で行う筋力トレーニングの効果は

こんにちは!!

今日は、流行りの半分のバランスボールなどの上で行う筋力トレーニングは、どんな意味があるのか、という話をしていきたいと思います!!

初めに結論を言うと、あまりいい効果はないと思っています。特に、スポーツの競技力を上げる効果はほぼないと思います。

 

 

 

不安定な場所で筋力トレーニングを行う目的?

まず、こういった筋力トレーニングの目的を考察したいと思います。

おそらく、不安定な場所で力を発揮することができるようになると、体幹がしっかりとし、より安定した身体になる、といったことが目的だと思います。

 

 

半分のバランスボールの上で行うスクワット

これはアマゾン出出品している、EVERYMILE社の商品リンク(画像クリックすると商品ページに飛ぶので、気になる人は見てみてください)ですが、 よくこのような半分のバランスボールの上でスクワットをしている人を見ます。

 

私は陸上部にいるのですが、特に長距離の選手に多く見られる印象です。

このトレーニングをしている選手にどういう目的でしているかを聞いたところ、「安定しない状況でスクワットをすることでバランス感覚が身につき、体幹が安定する」とのことでした。

おそらく、バランス感覚をつける、体幹を安定させる、というのが、この不安定な状況で行うトレーニングの目的なのだと思います。

 

 

 

多くのスポーツは不安定な場所で行わない

まず、私がこういった筋力トレーニングはあまり効果がないと思う理由の一つは、多くのスポーツが不安定な場所で行わない、ということです。

 

例えば先ほどのバランスボールの上で行っていたスクワットのことですが、バランス感覚がつく、体幹が安定する、といっていました。

しかし、不安定な場所でもぐらつかないバランス感覚は、安定したトラックやコンクリートで走る陸上選手にとって、本当に必要な能力でしょうか。

バランスボールの上で立てるようになったら、走っていてぐらついたりせず、安定したフォームで走れるのでしょうか。

私はそうは思いません。必要な能力ではないと思います。

 

 

動作特異性

どうして、バランスボールの上で耐えられるバランス能力は、走ったりするうえで必要がないと思っているのでしょう。

それは、動作特異性というものがあって、床でのバランス保持と、ボールの上でのバランス歩保持は、求められる要素が違うからです。

 

床の上でバランスを保つのと、ボールの上でバランスを保つのでは、まったく使っている筋肉は違いますよね。

もちろん、違う筋肉を使って、様々な筋肉を鍛えることは、とてもいいことです。

しかし、それが競技力向上や、筋肉量アップにつながるかというと、微妙だと思います。

 

 

怪我のリスクが高い

不安定な場所で何かを行うというのは、怪我のリスクが普通の場所で行うよりも高くなります。

バランスボールの上でスクワットを行うと、初めのうちは転んでしまったりすると思います。

また、足首をひねってしばらくトレーニングすらできなくなる可能性もあります。

基本的に、怪我のリスクが高いトレーニングは避けるべきだと思っています。

 

 

負荷を強くできない

長距離選手のように、そこまで最大筋力を必要としないスポーツならいいですが、短距離選手などのように、瞬発的なパワーが必要なスポーツは、負荷の強い筋力トレーニングが必要となります。

しかし、先ほど言ったように、不安定な場所で行う筋力トレーニングは、転んでしまったりと、怪我のリスクが高いです。

その中でバーベルを持ったりするのは、あまりにも危険ですし、やっている人はかなり少ないと思います。

 

負荷なしでバランスボールの上でスクワットをすることで、得られることは多少の筋力、筋持久力アップと、ボールの上でのバランス保持能力だけです。

それなら、普通に負荷をかけてスクワットをしたほうが、はるかにトレーニング効果は大きいと思います。

 

 

ボディバランス能力の向上なら、筋力トレーニングより実践練習

安定したフォームで走りたい、などのことを望むのであれば、筋力トレレーニングよりも、実際に走ったり、技術的な練習をしたほうが効果は得られると思います。

身体のコントロールをうまくしたいのであれば、実際に動くことをおすすめします。

競技と同じ動き、また競技の動き抜き出して、より強く意識して行う技術的練習をするべきです。

  

 

 

筋力トレーニングの目的はあくまでも筋力アップ

スクワットは、腹筋、背中、お尻、太ももなどの筋力を鍛えたいから行うものです。

競技力向上は、様々な要素が合わさって達成されるものです。筋力トレーニングは、その1要素でしかありません。

筋力トレーニングに効果を求めすぎないようにしましょう。

バランス能力、安定したフォームで走る能力は、筋力トレーニングよりも適した練習があるはずです。

 

 

 

こういった特殊な筋力トレーニングが流行る理由

普通に行うスクワット、デッドリフト、ベンチプレス、ハイクリーン、懸垂、などのトレーニング効果が明確で、多くのトップ選手が行っているトレーニングを知っていながら、どうしてこういったトレーニングが流行るのでしょうか。

私が思うのは、普通のトレーニングをしましょう、というよりも、競技力に結びつくトレーニングをしましょう、といわれたほうが納得する人が多いからだと思います。

 

足が速くなりたいです!!といっている人に、スクワットをして下半身を強化しましょう、というよりも、バランスボールの上でスクワットを行って、筋力向上とともに、体幹を安定させ、バランス能力を向上させ、安定した走りを目指しましょう!といったほうが、多くの人が食いつくと思います。

ぱっと聞いた感じ、後者のほうが足は速くなりそうですよね。

 

また、こういった情報を、テレビやツイッターで広める人が多いので、こういったトレーニングが流行るのだと思います。

 

 

流行りのトレーニングに流されない

やはり、BIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)などのような昔から行う人が多いトレーニングには、長く行われる理由があります。

トレーニング効果も明確であり、負荷をかけて筋肥大もさせやすいです。

なので、流行りに流されないで、こういったベーシックなトレーニングを行っていきましょう。

残念ながら、こういったベーシックなトレーニングはとてもきつく、やめる人が多いです。しかし、やめる人が多いからこそ、継続し筋力アップを達成できた選手は輝きます。

せっかくなので、短距離選手におすすめできるトレーニングを、まとめた記事を紹介しておきますね(笑)

 

 

 

まとめ

結局何が言いたいかというと、流行りに流されずに、自分に必要なトレーニングをしていきましょう、ということです。

筋力をあげたいのなら筋力トレーニング、競技の動きをよくしたいのなら実践練習、目的に合ったことを行いましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です