こんにちは。
今日は陸上選手もフルスクワットをしたほうがいい、という話をしたいと思います。
陸上選手ならクウォーターのほうがいい、フルのほうがいい、ハーフのほうがいい、スクワットはそもそも必要ないなど、様々は話を聞くと思います。
ハーフのほうがジャンプ力が上昇したという研究も、フルのほうが上昇したという研究もどちらもあるかと思います。
科学的にはどちらがいいか、ということは私は言えないので、10年の陸上経験と3年のパワーリフティングの経験からフルスクワットを勧める理由を語っていきます。
目次
無駄に高重量を担ぐ必要がなくなる
人によりますがクウォーターとフルでは、50㎏くらい上げられる重さが変わると思います。
まず、スクワットをやるときに、首の裏が痛いというのはかなり多いと思います。
いつかなれるのでいいのですが、まずそこがかなり軽減されます。
そして、高重量を担いでいるだけで、腹、腰回りを鍛えられますが、神経疲労が起こります。
神経疲労とは
神経疲労とは、脳→脊椎→運動神経→筋繊維に指令が伝わっていき、動きが生じる回路に疲労が生じることで、筋肉を動かしにくくなった状態のことです。
神経疲労を起こすと、全身が重くだるく感じるので、競技練習にも非常に悪影響があるかと思います。
フルスクワットだろうと、クウォータースクワットだろうと神経疲労は起こりますが、特にフルでしゃがむことができないほどの高重量を担ぐとかなり疲労します。
神経系を鍛えるという理由で、私のようなパワーリフターやウエイトリフターはあえて浅いスクワットを超高重量で行ったりしますが、陸上選手がスクワットの為に神経系を鍛える必要はないと思います。
陸上選手が神経系を鍛えるには、競技練習で行うことが必要です。
競技の動きに近い必要はない
クウォータースクワットをしている選手の友達によくきいたのですが、走る中でフルスクワットくらい膝が曲がる場面がない、走るときの膝の曲がり方と同じくらいのスクワットの深さが走りに繋がる、と言っていました。
ただ、そういう話をするなら重りをもって走ることもないですし、両足が同時に曲がることもありません。
何が言いたいかというと、スクワットと競技の動きは全く別に考えるべきだ、ということです。
あくまでもスクワットは、筋肉量、筋力を上げるために行うものです。
競技の動きと近いトレーニングは、バウンディングやハードルジャンプなどを行ったほうが効果を期待できると思います。
より良い動きを支えるための、筋肉量を増やすために、スクワットは行いましょう。
より多くの部位に負荷がかかる
スクワットのメインターゲットは前腿、尻、ハムストリングスの付け根あたりですが、フルでしゃがむと、腸腰筋、内転筋、ふくらはぎにも刺激が入ります。
もちろん骨格やフォームにもよりますが、同じスクワットを行うのであれば、全体的に鍛えられた方が効率がいいですし、腸腰筋、内転筋、ふくらはぎは陸上競技を行う上で非常に重要な部位です。
クウォータースクワットに+でトレーニングを行うのであれば問題ありませんが、その体力、時間を競技練習に向けたほうが陸上選手としてはいい結果を狙えると思います。
柔軟性を向上させられる可能性がある
フルスクワットを行うためには、股関節周りの高い柔軟性が求められます。
クウォータースクワットに比べ、かなりストレッチされるので、柔軟性の向上が見込めます。
そもそもフルスクワットができないくらい柔軟性が乏しい場合は、無理のない範囲で深くしゃがむことをおすすめします。
フルスクワットがやはりおすすめ!
クウォータースクワットにもメリットはあるかと思いますが、やはり私はフルスクワットを推奨します。
重いものを担ぎたいのも非常にわかりますが、フルでしゃがめないほどの高重量は負荷が高すぎるので、適切な重さで、行っていきましょう。
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