100m走で後半負けてしまう、失速してしまう選手の原因と改善策。

こんにちは!!

100m選手で、後半の失速が課題…

って選手多くいると思います。 前半ガーーっていって後半抜かされてしまう。

どうして後半がのびてこないのでしょう。どうして後半伸びる選手がいるのでしょう。後半の伸びない選手はいつも最後に抜かされて悔しいと思います。なので原因を見つけ、改善していきましょう。改善できればタイムも伸びて、後半抜かれることも少なくなるでしょう。

後半が伸びない原因は3つあります。それと、改善法を紹介していきたいと思います。

 

 

 

力んでしまっている

これが一番多い原因だと思います。

トップで走って競らなければ力まないと思われがちですが、トップで走るのって意外と力むものです。後ろから追い上げられているという感覚に陥ったりすると、もっとスピードを上げないと!!となってしまい力んでしまって余計にスピードが落ちます。

また、後ろから足音が聞こえたり、手や体が横から見えたりして本当に追い上げられるととても力みます。トップレベルの選手でも力んでしまう状況です。

どうすれば力みは改善されるのでしょう。

 

改善法

後ろからくる選手は無視してただ自分の動きをしていくことが、一番の改善方法だと思います。

抜かされたくない!!!と思う気持ちはわかりますし、スポーツをやっていくうえで大事な心意気ですが、レース中は忘れましょう。

400mとかになってくると、負けたくない!!って気持ちで競り勝ったりと、根性要素も増えてくるのですが、100mは冷静でいることが一番です。 走る前は気合を入れるのもいいですがレース中は抑えましょう。

意識としては、前半で乗ったスピードをそのまま維持するだけ、って感じです。後半はどんな選手でも失速します。ボルト選手ですら後半速度は上がりはしません。なので、後半上げる!!!という考えはやめましょう!!そのまま維持です!

 

それで抜かされてしまったとしても、力まずに走った結果なので、ほかに原因があるかもしれません。

 

 

 

前半で力を使い切ってしまっている、スタミナ不足

これもスタートが得意な選手に多いです。スタートで全力でピッチを回していって無理に無理に前半リードしてしまって、後半足が回らなくなる、といった感じです。

100mはスタートが大事というのもわかりますが、それで後半走るスタミナがなくなってしまっては意味がありません。

そして後半スタミナがなくなって追い上げられたとき、もっと頑張らないと!!ってなって1つ目で上げたように、力んでしまったりすると最悪です。

力みというのは、体力をかなり消耗します。1つ目の力みと、この2つ目の原因がどっちもあるという選手も、多くいると思います。 

 

 

 

改善方法

改善方法は2つあります。

 

スタート、加速で無駄な力を抜く

スタート、加速区間でリードしないと不安な気持ちはわかりますが、リラックスして無駄な力は抜いていきましょう。自分のスタートの動画とかを見て、肩に力が入ってるな、、とかめちゃくちゃ地面蹴り上げて頑張っちゃってるな、、とか感じませんか?(笑)

100mは頑張ったらいけません。前半楽に走ることで、後半の伸びにつながります。

きっとスタートをめちゃくちゃ頑張って出たときと、リラックスしてスムーズに出たときの実際に出ているスピードは、リラックスしているときのほうが出ています。頑張ったほうがスピードが出ている感じはしますが、実際はでいていないことが多いです。

そしてリラックスして出たときのほうがスピードが出ているにも関わらず、スタミナの消耗も少ないので、そっちのほうがいいに決まっていますよね!!

1つ目の原因の改善法とほとんど同じですね。後半だけではなく、前半もリラックスを忘れないようにしましょう!!

 

 

 

 

ごり押しできるスタミナをつける

正直、さっきから簡単にリラックスしましょう!!って言ってますが、簡単にリラックスできる選手は少ないと思います。私も実は結構力んで走ってしまうタイプです(笑)

本気で走ると絶対に力んでしまう、リラックスすると全力で走れない。そんな選手いますよね。わかります。そんな選手はどうしたらいいのでしょうか。

見出しにもある通り、ごり押しできるほどのスタミナを手に入れるしかありません。

心肺機能、筋持久力(簡単に言うと、筋肉のスタミナ)をつけていくことで、後半の失速を抑えられます。

そんな選手には、心肺機能、筋持久力向上が見込めて、なおかつリラックスするフォームを身に付けやすいテンポ走という練習がお勧めです。同じフォーム、同じタイムで長めの距離を走っていくという走りこみと似た、練習法です。

テンポ走は、根性で走る!!とかではなく、リラックスを心がけて、無駄な力を極力抜いて走っていくという練習です。そうしているうちにスタミナもついて、リラックスしたフォームが身につくはずです。

スタミナをつけつつ、リラックスした走りを身に付けていくという練習ですね。ごり押しとは言いましたが、ただ走りこむだけは効率が悪いと感じます。

私自身、タイムが上がった時期の冬季練習はテンポ走を多く取り入れていました。

私の例を挙げると、400m-300m-200m-100mを15秒ペースで3セットって感じです。しんどいですが、走り方を崩さず、頑張らずに走るのがメインです。

 

 

 

圧倒的に実力に差がある

後半失速しているのではなく、ただ単に実力負けしている場合もあります。

いがいと多いパターンです。後半の失速、前半のリードなどの部分ではなく、普通にトップスピードで負けてしまっています。

これの改善方法は普通に競技力を上げるしかありません(笑)

 

 

 

 まとめ

実力に差がある場合以外のときは、ほとんどがリラックスで改善されます。

スタートダッシュ、加速区間、中間走、後半どの部分も力んで得するシーンはありません。トレーニングの場面では力むシーンが多々あるので、そこと混同してしまう選手も多いです。

普段の走る練習からリラックスを心がけていきましょう!!