こんにちは!!
今日は、短距離選手において、強い選手と、速い選手の違い、またどっちをまず目指すべきかなどについて話しをしていきたいと思います!!
強い選手と速い選手の違い

まずは、この二つの違いについて話しをしていきたいと思います。
強い選手とは
強い選手とは、勝負で勝てる選手のことを主に指します。
予選、準決勝、決勝を難なく3本とも走りきったり、決勝の緊張の場面でも自分の実力を発揮できたり、競るシーンで競り勝ったりできる選手が、強い選手です。
日本の選手で例えると、サニブラウン選手、山縣選手、ケンブリッジ選手が思い浮かびます。
サニブラウン選手は高校生ながら世界陸上の準決勝に進んだり、世界ユースで優勝したり、日本選手権の決勝では圧倒的に落ち着いていたり。
山縣選手は日本、アジア選手権の決勝や、世界陸上の予選などでベストタイムを出したり、ケンブリッジ選手はリレーのアンカーというプレッシャーのかかるシーンでもしっかりと走れたり。
この3選手が、わかりやすく強い選手だと思います。
速い選手とは
速い選手とは、持ちタイムは速いが、決勝などの重要な場面では力を発揮しにくい選手のことを主に指します。
記録会などの競ったりしない試合ではタイムが出せても、競ったり、上の試合が決まる需要な場面で力んでしまったり、本数に弱かったりする選手は、よく速い選手と呼ばれています。
日本の選手で例えると、昔の桐生選手がわかりやすいと思います。
日本選手権の決勝などで、持ちタイムでは勝っている山縣選手やケンブリッジ選手に負けてしまっていた時期がありましたよね。
桐生選手は昔、かなり競ったりするレースに弱い印象がありました。
しかし、9秒台を出した後~2019年の感じを見ると、普通に強い選手になっているので、すごいです(笑)
速くないと強くても無駄

速い選手を悪いように言ってしまいましたが、そんなことはありません。
まず速くないと、強くても無駄だからです。
高校の県インターハイ予選で、10秒9で一本しか走れない速い選手と、11秒2で何本も走れる選手がいたとしましょう。
どっちが優勝に近いと思いますか?
それは10秒9で一本しか走れない選手です。
一本しか走れないんじゃあ決勝で11秒2の選手に負けるんじゃない?と思いますよね。
理由は、11秒2では予選で落ちるからです。11秒2で100本走れたとしても、予選で落ちてしまっては、本数に対する強さを発揮することができません。
また、競り強かったとしても、10秒9と11秒2では競ることもないと思います。
10秒9で一本走れると、準決勝くらいには行けると思うので、走れること自体チャンスですよね。
一番速い選手が予選で怪我をして棄権するかもしれませんし、フライングをするかもしれません。
準決勝という場所にたどり着けば、決勝に行く、優勝をするチャンスは、可能性が低くてもありはします。
しかし、予選で落ちると、100%優勝はできません。
なので、まずは速くなることを第一に考えましょう。
競り強くなること、本数に強くなることよりも、速くなることが圧倒的に優先順位が高いです。
まあ速くなるために頑張っているうちに普通はある程度競り強くも、本数に強くもなりますけどね(笑)
極端な例でした(笑)
中学生は速い選手でも全国へ行ける

中学生の選手だと、弱くても速い選手なら全国大会に出場することができます。
なぜなら、予選で一本標準タイムを切ればいいからです。
予選くらいなら、ある程度緊張に弱くても実力は発揮しやすいですし、予選で全国大会出場が決まれば、準決勝決勝は別に出なくてもいいんです(笑)
強い県では、全国大会よりも、県で3位にならなければ出場できない地方大会のほうが厳しいという現象が起こりがちです。
規模の小さい試合のほうが出にくいって結構謎ですよね(笑)
高校は強い選手でないと全国へ行けない

高校のように、予選、準決勝、決勝を3本走り切る、また決勝で6番に入る、などをしないと上の試合には出場することができません。
また、県、地方、全国、というように、かなりの本数を走らなければいけません。
なので、一本だけ走れる、競ると力んで走れない、といったようなただ速いだけの選手では、全国大会に出場することは難しいです。
先ほども言いましたが、遅くて強いくらいならただ速いだけのほうがチャンスはありますが、決勝6位以内は速くて強い選手で埋め尽くされると思います。
まとめ

強い選手と速い選手の違いを分かっていただけたでしょうか。
顧問によっては、強い選手になるためといって、本数に強くなるような練習ばかりをさせる人がいます。
強いに越したことはありませんが、競り強くなるや、本数に強くなるということよりも、速く走れるようになる、ということが断トツで優先順位が高いです。
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